まったく異なる業種同士がタッグを組む異業種コラボレーションも、
兄弟や親子など家族の絆があれば、想像以上の効果を生むかもしれません。
今回はお互いの得意分野を生かし、新たな一歩を踏み出した店舗をご紹介致します。
購入した商品をイートインスペースで味わうこともできる。
美しい色と模様をまとった宝石のような球体は
「ボンボンショコラ」。
厨房ではVESTAオーブンが日々、活躍している。
パティシエとフローリスト
兄弟の絆
から生まれたコラボレーション
上質な花とスイーツで
幸せの輪を広げていきたい
2022年2月、島根県出雲市に開店した「Grand Chainon」は、フラワーショップとスイーツ店がコラボレートした新しいスタイルの店。フローリストの福間大祐さんとパティシエの福間将司さんが、兄弟で運営にあたっています。
「店名は『最高の幸せの連鎖』という意味です。上質な花とスイーツで皆さまの幸せをつないでいきたいという思いを込めました」と語る弟の将司さんは、東京の洋菓子店にてフランス人パティシエのもとで修行し、
洋菓子の作品展「ジャパンケーキショー」で2年連続日本一に輝いた経歴の持ち主。東京で独立して店を開こうと考えていたところ、兄の大祐さんから「一緒にコラボレーションしないか」と提案があったそうです。
「様々なコラボ店が増えている中でも、プロレベルの本格的な異業種店同士がコラボしたら差別化につながるのではないかと考えたんです」という大祐さんのアイデアに、将司さんは「とてもワクワクしました」と語ります。
認知度、集客力、提案力がアップ
コラボレーションのシナジーは想像以上
Grand Chainonがオープンすると、連日多くのお客様が来店。週末には長い行列ができ、広い店内がいっぱいになりました。ホワイトデーや母の日に向けて花と洋菓子を両方購入するお客さまも多く、ギフト用のセット商品が好評を博しました。
「厨房の作業台のサイズをどのくらいにするか、オーブンの扉を開いたときにスペースがどれだけ残るのかなど、タニコーさんから導線を踏まえたアドバイスを頂きました。
そのおかげで、忙しいときでも動きやすくて使いやすいキッチンになりました」と将司さん。
「パティスリーの厨房だけでなく、花用のショーケースにもタニコーさんにアドバイスをもらいながら開店準備を進めました。花は繊細で、風が少し当たるとすぐ傷んでしまいます。風が当たらないよう微調整を重ね、花がいきいきとした状態でお店に並べられるようご対応いただきました」
一般的な街の生花店・洋菓子店と比較して、
余裕と高級感のある店づくりを実現したGrand Chainonでは、店内に多目的スペースを設置。アレンジメントなどの教室を開催するほか、各種イベント用にスペースを貸し出す事もあるそう。すでに化粧品店の主催によるイベントなどが開催されています。
今やさまざまな話題や場を提供する店となったGrand Chainon。この兄弟コラボ店の持つ可能性は、当初の目論見をはるかに超えて大きく広がっているようです。
Grand Chainonの商品が購入出来るtanico.shopは
こちら
からどうぞ