市野屋は、創業が慶応元年(1865年)と伝えられています。明治時代に建てられた蔵内で、現在、機械を使った普通酒中心の生産方式ではなく、基本の洗米に始まり、最も重要な麹作りと酒母工程、三段仕込に至るまで、全ての工程を手作りで行っております。
また、当蔵のある大町市は北アルプスの麓に位置し、仕込水に使用している「女清水」は、標高900mの里山・居谷里の湧水です。
湧水が湧き出る居谷里の池の周辺は、緑のダムとも言える豊かな植物が生い茂り、天然の濾過材となり、長い時間をかけて水はゆっくり濾過されて、地上に蕩々と湧き出ています。
そのまま飲んでも美味しい水を使って、地元大町市や長野県内で栽培された美山錦・ひとごこち・山恵錦・しらかば錦といった長野県オリジナルの酒造好適米を贅沢に使用し、手作りで丁寧にお酒にしています。
私どもは、創業慶応元年の歴史に甘えることなく、極限を目指し永遠に前進を続けます。
今を生きる酒を醸す
Our Brief
酒の起源は「古事記」に遡る。
かつて、明治の詩人はこう詠った。
讃うべき哉。
古事記の人々。
その独自な発明の知恵。
その陶然と浩然と歌と踊りを。
現代の。そして未来の友よ。
賞めたたえよ。
美しいニッポンの。
ニッポンの酒を。
―草野心平「日本の酒」より抜粋―
四季があり、美しい水と大地がある日本。
だからこその精神性が生んだ日本酒を
わたしたちは継承し、つくり続けてきた。
そこにはいつも、
「讃える」「現代の」「友」がいて
日本酒は完成する。
だからこそわたしたちは「現代の。未来の友」へ。
今を生きる日本酒をつくる。
技法を学び、
一枚の絵を現代に描く画家のように、
伝統を継承しながらも、
今、届けたい日本酒の味わいを想い描く。
色を選び、絵筆で重ねるように、
その年々の米に合わせ、水の味わいを利き、
醪をデザインする。
「一つとして同じ酒はない」作品として、
発酵を見極め、一本を探求していく。
その技の研鑽と未来への継承こそ
市野屋のプライド。
天賦の水源を与えられた、わたしたちの使命。
Ichinoya
市野屋
- 会社名
- 株式会社 市野屋
- 屋号
- 市野屋
- 代表取締役社長
- 佐伯 佳之
- 杜氏
- 伊藤 正和 / 大塚 真帆
- 事業内容
- 酒類の製造・販売
- 創業
- 1865年(慶応元年)
- 設立
- 1931年3月6日
- 資本金
- 4,200万円
- 本店所在地
- 〒398-0002 長野県大町市大町 2527番地イ号
- 電話
- 0261-22-0010
- FAX
- 0261-22-0006
- info@ichinoya.com
- 顧問弁護士事務所
- 銀座中央総合弁護士事務所
市野屋は、創業から150年以上にわたり、日本酒の製造において古典的な手法と長野県の豊かな自然資源を活かし続ける伝統的な酒造メーカーです。市野屋は慶応元年(1865年)に創業され、現在も明治時代に建てられた蔵を使用しています。彼らは、酒造りにおいて機械を使った普通酒中心の製法ではなく、すべての工程を手作りで行っています。
市野屋の蔵は長野県大町市にあり、大町市は北アルプスの麓に位置し、美しい「女清水」と呼ばれる湧水を使用しています。この水は標高900mの里山で湧き出し、自然の濾過材として機能しています。その結果、地上に豊かなミネラルを持つ水が供給され、酒造りに使用されています。
市野屋は地元の長野県産の酒米を大切にし、品質の向上に取り組んでおり、「美山錦」「ひとごこち」「山恵錦」「しらかば錦」など長野県固有の酒造好適米を使用しています。その結果、彼らは伝統と新たなアプローチを結びつけ、高品質の日本酒を製造しています。
市野屋の酒造りは、継承と革新の絶え間ない努力と研究の結晶であり、日本酒を「現代の友」として捉え、伝統を守りつつ、未来へと続ける姿勢を大切にしています。そして、その使命を果たすために、彼らには天賦の水源が与えられています。