ニューノーマルの日本酒とは、市野屋 木村匡氏に聞く
“食す快楽を最大化するSAKE” ブランド 「龍水泉」を展開する長野県大町市の市野屋。複数ある「龍水泉」ブランドの中で今回ギフトとしてセレクトされた SAKE の魅力や秘密を市野屋 木村氏にインタビューした。
- 木村匡(きむらきょう)氏
市野屋にて営業担当 31歳。日本酒との出会いは銀座の飲食店での大学時代のアルバイト。日本酒造を再生、全国、海外へ向け展開していく点に共感し入社。新卒でIT企業に就職、5年間営業・管理職としてキャリアと積む。小中高大、野球の日々を過ごす。
何もかもが新しい女鳥羽(めとば)という SAKE
- 「女鳥羽」をギフトに選んだ理由は?
何もかもが新しい、それが「龍水泉 女鳥羽」です。市野屋でもニューノーマルのジャンルに入り、日本酒としては珍しい低アルコール 13度です。酒米には、平成生まれの新しい雄山錦が採用されています。雄大な立山連峰(雄山)と豊饒の実りを感じさせる「雄山錦」の名称からもその香りと味は確かなものです。
シャンパンのような口に含んだ瞬間に感じられる爽快な感覚、春の野山を感じさせる瑞々しいハーブの香り、後味には豊かなミネラル感によるしっかりとしたコクが余韻として残ります。
新しい日本酒の出会いを期待されている方たちに喜んでいただけることでしょう。
長野 大町のうまい水「女清水(おんなみず)」で造る
- 酒造りでの水へのこだわりは?
市野屋では造る日本酒により3つの水をわけて使っており、女清水で造られた日本酒をギフトにご用意しました。
木村: まずは3つの水の話をしましょう。ひとつめは、映画「黒部の太陽」で一躍全国区となった破砕帯から溢れ出す清らかな中硬水「氷筍水」。そして、大町のうまい水として地元の人々に愛され親しまれ、生活にかかすことができない大町のうまい水「男清水」「女清水」。この2つの水にはこんな逸話があります。大町には街を南北に通る街道があり、市野屋はその街道沿いの東側に位置しています。その昔、その街道の東と西では飲む水が違っていたそうです。一つは、東側は東山の居谷里という池の湧水を、西側は北アルプス白沢の湧水を使っていたそうなんです。東山の居谷里の水を「女清水(おんなみず、と読みます)」、白沢の湧水を「男清水(おとこみず)」と呼ばれています。今回のギフトで使われているのはすべて「女清水(おんなみず」で、他の2つと比べ若干柔らかい口あたりの水です。水質から男・女と分けているわけではなく、東の女清水を使う集落では女の子ばかり、西の男清水を使う集落では男の子ばかりが生まれてきたことで名付けられたのだとか。
市野屋は、3つの水系からの水で酒造りを行っています。今回ご用意したギフトの日本酒はすべてひとつの水系からの水です。
スギ香が鼻腔を抜け、香りのさざ波が広がる理由
- 麹へのこだわりは?
木村: 麹造りの専用の部屋のことを「麹室」と言います。市野屋の麹室は杉の性質を熟知した職人によって建造されています。
その伝統の技により杉板の柔らかくて軽い性質・呼吸が麹室を最適な状態に維持してくれます。そして丹念な手入れにより麹室はさらに良化していきます。
年々、メンテナンスの簡易さ、容易さによりステンレス化が増えていますが市野屋の杜氏のこだわりと隅々まで行き届いた管理により杉木の麹室はひとつの生態系をつくっていると言えるほどの特別なものになっています。
そんな麹室で造られることで、スギ香広がる特長の日本酒ができあがっているのです。
水と豊穣を象徴
- ブランド「龍水泉」の名前の由来は?
木村: 「龍」は、水を司る神、雨が豊作をもたらすことから伝説の時代のより豊穣と深く結びついています。また「龍」が天に昇るイメージから成功と発展の象徴とされています。日本酒は、8割が水で構成されていることから美しい湧き水を表す「水泉」と組み合わせて「龍水泉」と名付けられました。
酒造りの伝統を守りながら、困難を伴う課題にも挑戦する2名の杜氏の意欲的な姿勢も名前に込められ、「龍水泉」がみなさまに幸せをもたらすことを願ってやみません。
ブルーチーズやトリュフのような香り高い食材
- 龍水泉 女鳥羽 Metoba
龍水泉 女鳥羽 Metoba
商品コードIC02
販売価格 ¥ 5,600(税込)
日本酒では珍しいアルコール13度の日本酒。
炭酸のほのかな気泡。
瑞々しいハーブ香と確かなコク。
しっかりとした余韻を残す、
全く新しい日本酒。
シャンパンを思わせる、炭酸のほのかな気泡をまず舌先に感じる。 春の野山を感じさせる瑞々しいハーブの香りと確かなコク。
後味には豊かなミネラルを感じさせる、しっかりとした余韻が。
商品内容:山廃純米大吟醸1本 700ml
梱包サイズ:W8.8×D8.8×H32.7(cm)
保存方法:冷蔵
梱包方法:簡易包装
購入
「龍水泉 女鳥羽」は、市野屋の新たな日本酒で、全てが新しさを追求した珍しい低アルコール(13度)の SAKE です。この酒は「ニューノーマル」のジャンルに属し、注目を浴びています。さらに、酒米には平成時代に生まれた新品種の「雄山錦」を採用しており、その名前からも分かるように、雄大な自然と実りを感じる香りと味わいを持っています。
「龍水泉 女鳥羽」は、シャンパンのような清涼感を口に含んだ瞬間に提供し、瑞々しいハーブの香りが春の野山を思わせ、後味にはミネラル感によるしっかりとしたコクが残ります。この新しい日本酒は、新たな出会いを求めている人々にとって喜ばれるでしょう。
総じて、市野屋の「龍水泉 女鳥羽」は、日本酒の新しい側面を探求し、低アルコールと新しい酒米を組み合わせた斬新なアプローチを示しています。その味わいや香りは、日本酒愛好者に新たな興奮と魅力を提供します。